2001年第一回えひめ北欧から学ぶ会の例会(議論のまとめ)

まどか@愛媛の松山です。昨日の「北欧の高齢者住宅」盛次さん、皆さんお疲れ様でした。ビジュアルに高齢者の住まい、満足な様子、松山市との具体的な比較などがわかり、よかったです。来た方からは「老後に不安がないから貯金する必要がないなんて、うらやましい」と声が出ました。日本では住宅の不備から来る高齢者の死亡者が年間1万〜2万。介護の人も大変。

盛次さんの報告の後で、食事は日本の方がいい、という話になりました。日本の方がバラエティーに富んでいるしあたたかい。う〜ん、どうでしょう。これはこう考えたら。日本の人は北欧の食事で満足できなくても北欧のひとにとっては、あれで満足度が高い。だからそれをそっくりそのまま日本に当てはめることは確かにできない。

また相続に関する人々の考えの違いもあるから、日本に政策をそのまま持ってくることはできない、との指摘もありました。ほんとうにそうだな、そのとおりだ、と思いました。相続への感覚が北欧の人々の間で、または政策に応じてどう変わってきたかを、知る必要がありますね。

お風呂の話にもなりました。同様にシャワー文化をそのまま日本に当てはめられない。私はゆきさん御紹介の       吉澤さんの、より詳細な見聞記(月刊総合ケア)は下記のページで読めます。http://plaza15.mbn.or.jp/~dssa/data/yosizawa_s.htmlを見ました。そうしたらまさに昨日のお話がのっていました。引用しますね。

   ただ、現在デンマークから戻ってきて感じるのは、気候・風土、歴史、文化・生活習慣、食べ物などがかなり異なる北欧の制度を日本にそのまま持ち込んでも決してうまく行かないだろうということである。例えば入浴一つとっても、デンマークでは浴槽に浸かる習慣がなく一生涯シャワーしか浴びないので入浴介助では日本のように浴槽への出し入れの悪戦苦闘がなく楽である。だからといって「デンマーク式入浴」と称して介助入浴はシャワーだけにしてしまったらどうだろう。事実私達の部屋にも浴槽がなく3ヶ月間大変辛い思いをし、改めて日本の入浴・温泉文化の素晴らしさを実感したものである。逆に「デンマークは国も小さくて、人口も少ないから上手く行った。あまりに色々異なるから日本では参考にならない」とか「デンマークは素晴らしすぎて、とてもまねができない」といった全面否定的な意見もあるがこれもどうかと思う。何故なら、この国の優れた制度の底流には徹底した人権尊重の思
想があり、様々な試行錯誤の努力を積み重ねた結果、今日のデンマーク型のシステムが築き上げられたからである。北欧を訪れると立派な高齢者施設或いは潤沢なヘルパー数などの制度面ばかりが目についてしまうのは確か
であるが,実はこれらシステムの源流である人権尊重の姿勢や社会福祉の理念こそが大切で,これは国や地域によって変化するものではないと考える。

たしかに食事や風呂は日本にそのまま当てはめられない。でも福祉の経緯やその他のケースで実際に参考になることはとても多い。だから多くの人が「やっぱり北欧は違い過ぎてだめ」と言うのは幼い。それに何より私たちが一番北欧から学べることは、「あくなき実験を積み重ねていく姿勢」それなんだと改めて思いました。

その姿勢がどうしてできたのか、過去の国内外の政策とどうかかわりがあるのか。まだぼんやりしています。でも個人的に私のテーマは、そこらへんにあります。

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