准看護婦 今次 富士子

 結婚して、22年になります。子供に手がかからなくなった頃から、主人は私を自分の仕事仲間と遊ばせてくれるようになりました。

 それは、バレーボールであったり、魚釣りであったり、ゴルフであったり、主人の上司、同僚の人達と付き合わせてもらうのは、とても楽しいです。

 主人はとてものんびりした人で、家では仕事のことなど、まったく口にしないですから、仕事場での様子を想像するかともできません。ゴルフなど、いっしょに出かけると、プレーの合間、食事のときなど、みなさん、私によく話しかけてくれますし、また、主人との会話を聞くこともできます。そんな中で、主人が会社でどんな人か、友達にとってどんな存在か、1度ものぞいたことのない仕事場ではありますが、人間性まで何か見えてくるように思えます。

 私が、癌になり入院した時、主人の同僚の方が、お見舞いと手紙をくれました。とてもうれしく、感動しましたが、何より、思ったことは、主人がいたから私はこの手紙をもらうことができた、ということでした。主人の人間性がこの手紙をくれたんだと。元気になった今もその気持ちを忘れません。

 19だった私を22年間人間として育ててくれ、病気になった私をずっと支えてくれた。たまにしか作ってあげないお弁当にいつも、ありがとう、おいしかったよ。と言ってくれる。後何年、いっしょに生きるでしょうか。死ぬまで大事にするから、死ぬまで愛していて欲しいと癌を患った気弱な私はいつも願っています。

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