看護婦 加藤 鶴美

 松前病院の外来にいます。背の高い看護婦の一人です。何かありましたら、気軽に声をかけてください。

 私は小さい頃、ばあちゃん子で育ちました。朝から寝るまで、いつもいっしょでした。

 3才頃、風邪をひいて熱を出して寝ていました。ふと目を覚ますと、ばあちゃんがいません。ばあちゃんを探して、田んぼや畑やいつも立ち寄り先をさがして、やっとみつけていっしょに帰ったことがあります。

 5才頃、私がはしかになった時、ぐずっていると、いろいろな話しをしながらかゆい所をさすってくれたことなど、幼い頃の思い出があります。

 ある日、父が、「もう、ばあちゃんの所でいっしょに寝たらあかん。」と言いました。10歳の私は何のことかわかりませんでした。数日後、家族に見守られ眠るように亡くなりました。90才でした。30数年前の90才ですから、かなりの長寿だったと思います。数日後、ばあちゃんの部屋に行くと、かたづけられなにも無くなっていました。ほんとうに、ばあちゃんはいなくなってしまったのだと思うと、寂しさと悲しさがこみあげてきて、大声で泣いたことを覚えています。

 ばあちゃんには、いつもやさしくしてもらい、かわいがってもらいました。今、私が看護婦をしているのは、この頃のことがあるからかもしれません。これから私も年をとり、80才、90才なった時には、「かわいいばあちゃんじゃね。」と言ってもらえるようになりたいと思ってます。

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