ヘルパーをもう辞めたい

最近、こんな話をよく聞くようになりました。
以前からあったことですが、内容的に異なります。

男性ヘルパーが増えましたが、若いうちはいいけれど、
所帯を持つようになったら経済的に難しい。
これが第一ですが、ここから派生してくる問題が職員の心を痛め、
岐路に立っているようです。

お金が無いお年寄りの生活の貧しさもありますが、
賃金の少ない職員の貧しい生活もよく話題に上がります。
どっちが利用者なんだろうかって。

これが介護保険の実態ですね。
介護保険報酬を上げれば解決する事でしょうが、
営利企業が参入できるようにしたので、不当に安く設定されています。
高くしても営利目的の企業なら経営側の懐に入るようになっているからかな?

ちょっと、居宅介護で大雑把な試算をしてみました。
まず、一日で回れるのが6時間、家から家への移動もありますからね。
週休2日として、週に30時間。月に120時間。
家事援助とか身体介護とか折衷を大雑把に見て、1時間3000円、
それで36万円の売上、給与としては18万円がやっとですね。
キャンセルも多いしね。まだこれより減ることが多い。
とても家族を養うのは難しいでしょう。

当然、経営としても常勤よりも登録ヘルパーということになります。

登録ヘルパーでもさまざまですけど、
年間100万までにして欲しいという希望がある人や、
ユーザーからのニーズがあっても平気で休みを取ったり、
不平不満が増えますし、その分、常勤者の負担は増える、
結果的にどちらも辞めたくなるという悪循環が生じます。

それで応募も減ってきた。利用者はずいぶん増えたのに。
どこかの局長が言ってたけど、職員の生活はとても貧しい。
これで福祉の質が良くなるわけ無いじゃん。
霞を喰って、心は豊かというのはほんの一部の人だけができることで、
常人はできやしない。
ますます自分勝手になるだけです。

ニーズを掘り起こしたうえで、
市町村が自己負担分の補助や上限を超えた分の補助を実施し、
顧客を拡大して、常勤雇用でもやっていけるような体制をとり、
単価を上げないと在宅は厳しいなあと思います。
職員の温かい気持にすがるということだけでは長続きしようがない。

一方で条件を良くしても、
金のためだけとなって、
お年寄りの気持を汲む事が出来なくなるのも考えておく必要があるでしょうね。

福祉従事者の意識が高まって、
全国一斉ストライキでも打てれば、
介護報酬ぐらい上がるのにね。
結局は政治だわ。